【ハワイの習慣】チップの文化を知ろう

日本ではあまり馴染みのないチップの習慣。ハワイでは、レストランや美容院、ホテルなどで接客をしてもらうたびにチップを渡すのが習慣になっています。日本でも、高級なお食事処や旅館へ行ったときには「お心づけ」を渡しますよね。それと同様に、チップは「特別なサービスを受けたときにお支払いする感謝の気持ち」と言い換えることができます。
どのタイミングで誰に渡せばいいのか、不安に感じることもあるかもしれません。でも、チップの文化について少しでも知識があれば、きっと旅先でも戸惑わず快適に過ごせるはず。
今回はそんなハワイのチップ事情について、ご紹介します。

チップ文化の背景を理解しよう

日本では一般的にお心づけは任意であるという考えに対し、ハワイでは、チップを渡すことが習慣で当たり前となっていることから、ほぼ払うべきものと考えておきましょう。なぜかというと、ハワイのサービスマンの給料は、チップをもらうことを前提に設定されていることが多く、スタッフにとっても大事な収入源となっている実状があるからです。つまりチップは、ホテルやレストランで働くサービスマンにとって、お客様から直接受け取るお給料だとも言えます。
日本は比較的サービスの質が高く、通常のサービスを受けている感覚に感じるケースが多いかもしれませんが、日本とハワイでは、チップを払うまでに至る水準が違うと思っておいた方がいいでしょう。そのため、ハワイに到着してからチップ分の現金を準備していなかった!と焦ることがないよう、注意が必要です。
もちろん、どうしても満足できず渡さないという選択肢もありますが、相当のトラブルになった場合のみ考えられる選択肢として思っていた方がいいかもしれません。
ただ、すべてのお店でチップを払うということではありません。ファーストフードやお持ち帰りのプレートランチのお店などは、チップ不要です。また、予め伝票にチップを含んだお店や、ツアー会社など料金に含まれているケースもあるため、しっかり確認してくださいね。

チップの相場とマナーを知ろう

気になるのは、各場面での実際のチップの金額。ハワイに限らず、日本のお心づけと同様チップにも決まった額はありませんが、相場としてはお支払額のおよそ10%程度と思っておけば間違いないでしょう。良いサービスを受けたなと感じた時や、逆にお子様連れで食器を壊してしまった、迷惑をかけてしまったなど、「ありがとう、ごめんなさい」の気持ちも込めてお支払いする場合は20%程度が相場と言われています。
お支払額の10~20%と聞くと、チップに馴染みがない日本人からするとびっくりしますが、例えば、タクシーに乗車して大きな荷物の出し入れを手伝ってくれたら、走行料金でも多少前後しますがおよそ$10程度上乗せしてお支払いしたり、宿泊ホテルのランクにもよりますが、ベッドメイキングやベルボーイが荷物を運んでくれた時、ハウスキーピングなどには$1~$2ずつ程度と考えておけばいいでしょう。接客してくれた人や、荷物の数ごとにチップを渡すというのも特徴ですね。
また、チップはお札でお支払いするのが一般的なマナーとされていて、小銭より紙幣がスマートです。日本で円をドルに両替するときに、1ドル紙幣を多めに用意するのがベスト。万が一、日本で両替できなかった場合は、宿泊ホテルのフロントでチェックインする際に、$10~$15程度を1ドル紙幣に両替しておくと、滞在中何かと便利です。

渡すタイミングって?スマートにチップを渡す方法

日本の「お心づけ」は、サービスを受ける前に渡すことが多いのに対して、ハワイにおけるチップは基本的にサービスを受けた後に渡すのが一般的とされています。サービスを受けた際に慌てて出すことのないよう、事前に準備しておくといいでしょう。
$1や$2のチップなら目の前で財布から出すよりも、さりげなくポケットから出して渡すほうがスマート。もしくは、マネークリップなどで1ドル紙幣をいくつか挟んでおき、そこから渡すのもおすすめです。日本の文化にはないことなので、なかなか慣れない習慣ですが、自分なりのスマートなチップの渡し方を身につけられると素敵ですよね。
海外の方を観察していて、笑顔でサンキューと言いながらチップを渡している姿を見かけたことがありました。チップを渡すのは冒頭でもお伝えした通り感謝の気持ちですから、「笑顔&サンキュー」が本来1番合っていますよね。スマートなだけでなく、好感度も高い素晴らしいチップの渡し方ではないでしょうか。

最後に

いかがでしたでしょうか。日本ではなかなか馴染みがないハワイのチップ文化ですが、どんなお店でも、一生懸命やってくれたサービスマンに対してチップを払うのはお互いにとって気持ちが良く、また、サービスマンがチップをもらうために気持ちの良い接客を心掛けることは、結果、お店にとってもサービスの質の向上につながります。そういう視点で見ると、チップの文化は「ありがとう」という感謝の気持ちを直接伝えることで、その「ありがとう」が次の「ありがとう」につながっていく、とても素敵な文化ではないでしょうか。
チップだけではなく、国や地域が異なることで、習慣や風習、大切にしていることも少なからず変わるものです。せっかくの海外旅行、そういう違いも含めて「違う文化」を感じながら、全力で楽しみたいものですよね。

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